やましたひでこさん監修のビジュアルムック『見てわかる、「断捨離」』。
「思い出のモノ」をどう処分するか、その後押しが欲しくて、この本を買いました。
実例や体験談が豊富です。
台所はこう、服はこう、オフィスのデスク周りはこう、と場所ごとにわかりやすく実例が掲載されていて、自分の苦手な部分をすぐにでも実践できそう。
私にとって、一番役に立った情報は「7・5・1の法則」です。
以下、役に立った情報・取り入れたい情報について、詳しく感想を述べます。
5分でわかる、断捨離のメカニズム。(P8〜)
そもそも断捨離というものを私はほとんど知らない状態で、この本を読みました。
そういう人にもわかるように、断捨離について図版入りで解説してくれているのがとても嬉しいです。
断捨離とは?
モノを「断」ち、ガラクタを「捨」てれば、執着も「離」れていく。
「断」と「捨」を繰り返し行うことで「離」の境地へ自然とシフト。
モノを「捨」てることには、罪悪感が伴います。
せっかくもらったのに、まだ使えるのに、地球環境が…などなど。
罪悪感を減らすために、どうすれば良いのか。
捨てる前段階の「所有する」段階で考えを改めれば良いんですね。
モノを買う・取り入れる・持つ行為を起こす際に、必要かどうか吟味すれば良い。
それが「断」なんですね。
その行為を繰り返していけば、執着心もなくなる、みたいなことでしょうか。
実践法
場所決め→仕分け→手放すの3ステップで紹介されています。
場所決めとは、どこから断捨離するか、ってことです。
近藤麻理恵さんの 「人生がときめく片づけの魔法」では、逆に場所別ではなくモノ別に片付けようと言っています。
実践する上でのコツとなるガイドライン
量、分類、収納の観点で目安となるガイドラインが示されています。
このガイドラインがとても良いです。
指標があると、実践しやすいですね。
絶対覚えておきたいと思った法則は、「7・5・1の法則」と「1 out 1 in の法則」です。
7・5・1の法則
見えない収納は全体の7割、見える収納は全体の 5割、見せる収納は全体の1割で収めることが書かれています。
戸棚や引き出しの中にぎゅうぎゅう詰めに入れると、取り出しにくいですものね。
見せる収納を1割で収めるっていうことは、実例集で写真を見るととてもわかりやすいです。
サイドボードの上などに飾りをいっぱい置くよりも厳選して置く方が見栄えがとても良くなっていました。
1 out 1 in の法則
モノを取り入れるには入れ替えが必要、ということが書かれています。
この本では「取り入れる前にまず出す(out)」と書かれていますが、私はあまりそこまではこだわらずに、1 in 1 outでもOKとしたいと思います。
初めての断捨離・実例集。(P18〜)
私の家は、実例集に載っているほど散らかっている状態ではなかったので流し読み程度でしたが、「7・5・1の法則」の実例が写真で紹介されていてわかりやすかったです。
もう迷わずにすむ判別法×4(P36〜)
捨てるものの仕分けについて、ガイドラインが掲載されています。
このガイドラインもとてもありがたい情報です。
覚えておきたいので、メモ。
1 モノとして使えないゴミを処分。
2 機能するけど使ってないものを処分。
3 無くても困らないモノに着手。
4 最後は自分の感性でジャッジ。
まずは、ゴミから手をつけていこう、と、ステップごとにチェック項目が設けられ、指標が示されています。
3 と 4 は、「部屋に余裕があるなら無理に捨てなくてもいいんじゃないかな」と思ったりもしています。
私にとっての鬼門は「2」の「機能するけど使ってないものの処分」。
ここを乗り越えることが毎回、大変です。
思い出が詰まったモノはどうする!?(P64〜)
思い出のモノを捨てる時のマナーや、捨てるかどうか迷った時の判断基準が書かれています。
「思い出のモノ」をどう処分するか、その後押しが欲しくて、この本を買いました。
この章はとても役に立ちました。
捨てる時は「ありがとう。」の気持ちを。
捨てるかどうか迷った時の判断基準として挙げられている中で目から鱗だったのが、
捨てるのが後めたいだけ?
です。
そうなんです。
モノを捨てられないのは、後めたいだけなんです。
思い出の詰まったモノ、思い入れがあるモノ、いつか使うかもと残してあるモノ、そういったモノ全て、捨てられないのは後めたいからなんです。
ハッとさせられました。
そして、
おばあちゃんになった時そばにあってほしいか想像する。
という視点で捨てるかどうか判断するということ。
老後、体は思うように動くでしょうか。
寝たきりになってしまっているかもしれませんし、視力が衰えているかもしれません。
本当にその思い出の「モノ」が必要だろうか。
私はその時、「モノ」を望むだろうか。
考えさせられた言葉でした。
「老後とモノ」については、近藤麻理恵さんの 「人生がときめく片づけの魔法」では、コンサルタントに行ったお家で亡くなった方の段ボール箱が出てきた話、佐々木典士さんの「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」では、生前整理をしてみようという話として、書かれています。
これらを読むと尚更、不要なモノは持たない方が、自分のためだけでなく残された家族にも良い、と思いました。
その他、PC内の断捨離
PC内の断捨離についても書かれています。
PC内は目に見える「モノ」が増えるわけではないから、知らず知らず溜め込んでしまいますが、「データ」が溜まって容量を圧迫します。
実家で家族共用パソコンを買い換えた時の話ですが、妹の「写真データ」の容量が多すぎて、データを新しいパソコンに移し替える際にとても困った記憶があります。
似たような写真がたくさんあっても仕方ないです。
こまめにデータ整理したいものですね。
以上で、やましたひでこさん監修のビジュアルムック『見てわかる、「断捨離」』の感想を終わります。
この本からも、自分にとって必要と感じた情報だけ、取り入れています。「断」ですね!
私にとっては上記の事柄が役に立ちましたが、あなたにとって必要な情報は別かもしれませんので、内容が気になる方は、ぜひ手にとって読んでみてくださいね。
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