2017年9月2日〜3日にかけて、千畳敷カールが美しい木曽駒ヶ岳へ1泊2日の夏山登山に行ってきました。
1日目木曽駒ヶ岳に登ったあと、すぐ近くの山小屋「頂上木曽小屋」に宿泊。
頂上木曽小屋の目の前から眺める夕日と雲海、満天の星、早朝のご来光登山など、山小屋泊を満喫してきました。
いつまでも見ていられる景色に感動し、また山小屋に泊まろうと思った経験でした。
たくさんの写真と共に、木曽駒ヶ岳の頂上木曽小屋と、小屋で迎えた夕焼け・早朝ご来光登山について紹介します。
木曽駒ヶ岳の概要・交通アクセス・持ち物など、全体の様子はこちらの記事をご覧ください。
木曽駒ヶ岳まとめ > [木曽駒ヶ岳] 初心者でも登れる木曽駒ヶ岳へ1泊2日の夏山登山。登山って楽しい!
頂上木曽小屋の概要
宿泊した山小屋「頂上木曽小屋」は、駒ヶ岳山頂から5分のところにあります。
小屋の前から御嶽山も見えます。
自炊場は外に用意されています。
シャワーやお風呂はありません。
石鹸・歯磨き粉は使えません。
料金は1泊2食付きで大人1人8,000円。
営業期間はゴールデンウィーク、6月上旬~11月3日で、15時までにチェックインです。
予約して行ってください。(遅れる場合・キャンセル時は連絡を)
山小屋へチェックイン
山頂を14:50に出発し、頂上木曽小屋へ向かいます。
赤い屋根の頂上木曽小屋が見えてきました。徒歩5分ということですが、私の足では10分くらいかかりました。
リーダーがチェックインと会計を済ませてくれている間、部屋に。
部屋に荷物を置き、貴重品などをサブバッグにつめ、くつろぎます。
この日の宿泊は10数名。
私たちは大きな部屋に3人で過ごすことになりました。
女性には更衣室が用意されていたので、着替えたい方はそちらを利用することもできます。
夕飯は17時30分、朝食は5時30分。
日の入り時刻や日の出時刻も案内がありました。
消灯は8時30分(だったと思います)。
消灯後も豆電球がついているので、トイレに起きてもヘッドランプは不要でした。
山小屋を切り盛りしているのは腰の曲がったご老人。
ご主人に呼ばれて食堂へ。
温かいお茶とかりんとう、ビスケットをいただきました。
体が冷え切っていたので本当にありがたかったです。
夕飯の時間までは自由時間。
外に出て景色を眺めたりしていました。
山小屋の夕飯
月が登り17時半、夕飯の時間です。
食堂からは美味しそうな香りが流れてきました。
夕飯はカレーライス。
海藻サラダやゼリー、果物、食前酒には赤ワインもついていました。
とっても美味しかったです。
残すと残飯を山の下まで運ばなきゃいけませんので、残さない量を自分でよそいます。
カレーライスはおかわり自由なので足りなければおかわりできますよ。
ビールは1本500円。
売店に置いてあるものを取ってお金を払います。冷蔵庫に入れていないのにほどよく冷えているのが山って感じ。
ご飯を食べている間、ご主人から注意事項や宿の紹介などを聞きます。
- 消灯は20時30分だけど、消灯後も豆電球はつけておくからヘッドランプは不要
- 明日ご来光が望める天気だったら朝4時30分に電気をつけます
などなど。
そうそう。馬の背方面には霧が出ている時は行かないほうがいいとのアドバイスもいただきました。道に迷うことがあるそうです。
山小屋から夕焼け鑑賞(ギャラリー)
山小屋、消灯。
空が暗くなってきたので就寝準備します。
洗顔フォームや石鹸、歯磨き粉は使えません。
水だけで洗顔、歯磨きをします。
(が、水が冷たすぎて私は顔を洗えませんでした)
消灯は20時半(だったと思う)です。
正直言うと、ほとんど眠ることができませんでした。
寒くて…あと枕が変わると寝付けなくて…
結局この日眠れなかったので、翌日、馬の背ルートへいくのをやめることにしました。
そうそう。別室の女性たちに翌日聞いたところ、全然寒くなかったんですって。
私たちは大部屋に3人だったし、向こうは中部屋に10人ほどだったので、人が多いと寒くないんですね。
機材忘れのため、満天の星を撮影することはできませんでしたが、夜の星空鑑賞もオススメです。お静かにね。
山小屋からご来光登山
明け方4時半に部屋の電気がつきました。
ご来光を見に、朝5時頃、駒ヶ岳山頂へ出発です。
朝食の時間になるので、引き上げます。
山小屋へ戻る途中、太陽に照らされた御嶽山が見られました。
自然は美しいけど厳しくもあります。
どんなに準備しても安全を期しても予期せず災害に見舞われることも。
山は危険と隣り合わせ。
でも登りたくなる。
山の魅力に触れることができた登山でした。
これからも安全第一で登山したいと思います。
山小屋の朝食
さ、朝ごはんです!
5時30分から朝ごはんの時間ですが、ご来光を見てきたのでちょっと遅れました。
朝食はごはんとお味噌汁、ゆで卵、サラダやソーセージ、いわしなど。
「朝はしっかり食べてくださいね」とご主人。
ご飯とお味噌汁はおかわり自由です。
ご来光登山で冷えた体にお味噌汁の暖かさが染み渡ります。
山小屋から出発
朝食を食べて準備を整え、ご主人に挨拶したら、7時に山小屋を出発です。
私の体調がかんばしくなかったので、馬の背ルートをやめピストン(同じ道を帰ること)にしました。
山頂に向かわず、頂上木曽小屋から頂上山荘へまっすぐ向かう道を通ることにしたのですが、「途中、危ないところがあるから気をつけてね」とご主人談。
山頂経由の方が楽だったかもしれません。
その道沿いに白いコマクサが咲いているということで、ご主人に白いコマクサのあるところまで案内してもらいました。
山小屋近くにコマクサがいっぱい咲いているのですが、この赤い棒は今年芽吹いたものや去年芽吹いたものの位置を表しています。
花が咲くまでに何年もかかるそうですよ。
白いコマクサ。珍しいですね!
ここでお礼を言ってご主人と別れて下山開始です。
本当にお世話になりました。
下山はとても天気が良くてのんびり景色を楽しみました。
山小屋で荷物整理をしている際に、薬指に結婚指輪がないことに気づきました。
結婚当初より痩せたため指輪のサイズが少しゆるめになっていたんですが、どうやらグローブの着脱時に外れてしまったようです。
結局、バックパックのポケットから出てきましたが、本当にあせりました。
今後、登山時には結婚指輪を持っていかないことになりました。